タカシマヤ ローズホール

横浜駅に程近い、運河に面した物流倉庫跡地の再開発である。 百貨店の多目的ホールや飲食店舗、オフィス、210戸のタワー型共同住宅による複合施設となっている。

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周囲の建物と適度な離隔をとった住居タワーと低層商業棟の接続部には木々が繁る山のような屋上緑化を展開し、都市にありながら自然豊かな暮らしを実現している。屋上の緑地は横浜市の市街地環境設計制度に基づき、有効空地とすることで容積の積み増しと高さ制限の緩和を得ながら、商業価値の高い1 階に十分な建築面積を確保している。 これは横浜の「山手(Yamate)」と呼ばれる、海に面した傾斜地とその上の緑豊かな土手を建築的に再現したもので、木々が街の喧騒を柔らかに遮断しつつ、昼は水辺から快適な海風が山手を駆け上がり、夜は山おろしが吹くという自然現象を獲得している。

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また、かつて居留外国人たちが闊歩した山手の急傾斜道をイメージした、全長約120m の自由曲線によるアクロバティックな空中廻廊である「汐見坂」は、緑に包まれたがけ地から海辺を望む、山手特有の“しぐさ” を生む。この“しぐさ” の共有による共同体感覚の生成が、共同住宅にゆるやかなつながりを生むだろう。

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催事ホールのホワイエ内装壁面に用いた青絵タイルには、横浜や髙島屋に所縁ある100 パターンの図案を青絵で焼き付けて、横浜の海面のようにグラデーション状に配置した。青絵の濃淡が歴史の大きなうねりの様に見えるホワイエである。

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Completion
2018.02
Principal use
Event hall
Structure
RC+HRC(Pca)+S
Site area
4,282㎡
Total floor area
32,423㎡
Building site
Kanagawa
Construction
Nishimatsu Construction
Architectural design & supervision
TOKYU ARCHITECTS&ENGINEERS, Nishimatsu Construction
Design supervision
Hiroshi Nakamura & NAP