Forest Villa

 広島県に建設予定のリゾートホテルである。瀬戸内の島並みを望む約10,000㎡の傾斜地に、100㎡のスタンダードルーム11棟、200㎡のスイートルーム1棟を計画している。このエリアは、かつて瀬戸内海を船で行き来した商人達や、朝鮮通信使、琉球使節の一行などが、長い航海の途中で心身を休ませた地である。そこで海を望む森の中に居を構えることで、海の上で長い時間を過ごしてきた隊商たちをもてなす、潮待ち、風待ちの宿をデザインコンセプトとして設計を行った。

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 メインヴィラはかつてこの地域一帯を治めた村上水軍の木造造船技術を用いた舟底屋根とし、風呂小屋や離れの客室などは高床のデッキで木々の間を渡るようにつないでいる。内部では隊商たちの生活道具の詰まった行李(トランクボックス)を組み合わせたような空間となっている。森の中の静かな場所から、木漏れ日や海のきらめきを眺めながら過ごすリゾートである。

image by Hiroshi Nakamura & NAP

Completion
2020
Principal use
Resort Hotel
Structure
Steel
Site area
9,896㎡
Building site
Hiroshima