Lanvin Boutique Ginza

 銀座中央通りに建つブティックである。ランバンはクチュールメゾンの歴史を持つフランスのブランドで、母が娘に服をつくることからスタートした。そこでその伝統と精神を表現するために邸宅のような家型の外観とした。

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 外装にはダイヤが刺繍されたランバンのドレスのように、スチールプレートに約3000個のアクリル円柱を象眼することで、ブランドが持つ優れた縫製技術を表現した。アクリル窓は極小のショーウィンドウとなり、人が覗くといった、建物に対して能動的な行為を誘発する。また、外光を繊細な光の粒子に還元し、その光の粒が室内に無数に散りばめられることで、人々の気分を高揚させて独特の雰囲気を作り出す。

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 通常窓を作るにはサッシやシール等のさまざまな部材が必要となる。しかし、それらは光が創り出す繊細な現象を台無しにしてしまう。そこで開口部での一切の部材を排除するため、船舶職人の知恵と技を借りて「冷やし嵌め」という技術を開発した。旋盤機械によってミクロン単位の精度で削りだしたステンレス製の開口に、マイナス40度に冷やすことで収縮させたアクリルをはめ込む。その後常温に戻る過程でアクリルは膨張し、その力で固定される。つまりこの窓は、押し縁やサッシ、接着剤を一切使用せず、素材の力だけで水密性能を確保しているのである。

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 昼には内部に万華鏡のような美しい光を乱反射させ、夜には街路に星屑のような光を散りばめるブティックである。

Completion
2004.01
Principal use
Shop
Structure
S + RC
Site area
551㎡
Total floor area
875㎡
Contractor
TAKENAKA
Steel work
Takahashi Industry
  • SDA賞 大賞・経済産業大臣賞
  • 日本商環境設計家協会 JCDデザイン賞 準大賞
  • ディスプレイ産業賞 優秀賞 ・経済産業省商務情報政策局長賞
  • DETAIL PRIZE, Special prize in category "Plastic"(Germany)