Unknown hill

 一日一組限定のホテルでありながら、休日は結婚式場、平日は写真スタジオとして機能する建築である。九十九里海岸には、起伏のある草原と丘がつくりだす、独特のランドスケープがある。我々はこの美しい環境を壊すことを望まなかった。そこで大地に切れ目を入れて、そっとめくり上げることで、その隙間を空間として使う建築とした。屋根スラブは傾斜して地面に接するので、屋根にかかる地震力を地中へ伝達することが可能になり、柱の少ない空間となった。海や丘の迫力あるワイドビューを望むことが可能な上、その景色は庭の野草や屋根から垂れてくる花や葉に彩られるだろう。そして建物の上に寝転ぶことが、大地に寝転ぶことに等しい、おおらかな外観になるはずだ。建築とランドスケープの境界がとけ合い、自然と建築の新しい関係が生まれることを願っている。

image by Hiroshi Nakamura & NAP

Completion
Unbuilt
Principal use
Hotel
Structure
Reinforced Concrete
Site area
3,354㎡
Total floor area
829㎡
Building site
Chiba
Structure design
ARUP JAPAN